擁壁を作成する

コマンド

作業画面:パス

擁壁(造成図形)を作成

Architect 2024:建築>地形

Landmark 2024:ランドスケープ

擁壁(造成図形)は、ツールで作成した単一の壁または複数の壁に基づいて作成できます。擁壁の機能は、壁と擁壁(造成図形)オブジェクトを関連付けることによって実現できます。地形の表面は、片側は壁で土留めしつつ、もう片側は独立してスカルプティングできます。

作成後、擁壁(造成図形)は作成に使用した壁図形と関連付けられません。

擁壁(造成図形)を作成するには:

地形モデルに法面が含まれていることを確認します。これによって、領域内にある法面または他の造成図形の高さと、擁壁(造成図形)で指定した高さとの間の移行を円滑にできます。

2D/平面ビューに切り替えます。

1つの壁または複数の結合された壁を選択します。

壁は通常は擁壁を作成するための元として使用されますが、その他の有効な用途として、舗床や柱状体があります。

コマンドを選択します。

擁壁(造成図形)を作成ダイアログボックスが開きます。擁壁内の造成辺と造成面の最初の場所を設定します。地形モデルは3つの異なる領域で変更できます。

壁の下部にある造成面(壁の上部または下部からオフセットするか、単に地形に従う)

壁の左側と右側の辺(壁の上部または下部からオフセットするか、地形に従う)

壁の始点と終点の辺

壁の左側と右側は、描画時の壁の方向で決まります。

クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。

パラメータ

説明

概略図

この壁の概略図は、壁の最下部の造成面(1)、左側(2)と右側(3)の造成辺、および始点(4)と終点(5)の造成辺の場所を示しています。また、壁の始点と終点も示されており、これによって壁の方向が決まるため、どちらの辺が左側または右側になるかが決まります。

造成面 

造成図形の造成面の垂直オフセットと形状を指定します。造成図形は、壁の最上部または最下部からオフセットして上部または下部の壁の頂点に沿うことも、単に現在の地形に沿うこともできます。造成面のオフセットは、この造成図形で生成される切土と盛土の値を制御できます。

壁の上端からのオフセット

壁の最上部から指定した値だけ下にオフセットするよう造成面を設定します。

壁の上端の頂点に合わせる

造成図形の形状は壁の上端の頂点に従います。壁に垂直の頂点がある場合、造成図形はほぼ垂直になります。

壁の下端からのオフセット

壁の最下部から指定した値だけ上にオフセットするよう造成面を設定します。

壁の下端の頂点に合わせる

造成図形の形状は壁の下端の頂点に従います。壁に垂直の頂点がある場合、造成図形はほぼ垂直になります。

地形に合わせる

造成面は、壁の下端に沿って地形の場所(オフセットおよび形状)に従います。

左右造成辺

 

左側の造成辺/右側の造成辺

擁壁の左側または右側、あるいは両側に造成辺を作成するかどうかを選択します。造成辺は、設定するパラメータに従って擁壁の左側または右側に地形を形作ります。造成図形は、壁の最上部または最下部からオフセットして上部または下部の壁の頂点に沿うことも、単に現在の地形に沿うこともできます。

壁の上端からのオフセット

壁の最上部から指定した値だけ下にオフセットするよう造成辺を設定します。

壁の上端の頂点に合わせる

造成図形の形状は壁の上端の頂点に従います。壁に垂直の頂点がある場合、造成図形はほぼ垂直になります。

壁の下端からのオフセット

壁の最下部から指定した値だけ上にオフセットするよう造成辺を設定します。

壁の下端の頂点に合わせる

造成図形の形状は壁の下端の頂点に従います。壁に垂直の頂点がある場合、造成図形はほぼ垂直になります。

地形に合わせる

造成辺は、壁の側面に沿って地形の場所(オフセットおよび形状)に従います。

始点/終点造成辺

始点および終点の造成辺は、地形がどのように擁壁の側面を覆うかを定義します。

始点の造成辺

壁の始点の端に造成辺を作成するかどうかを選択します。

終点の造成辺

壁の終点の端に造成辺を作成するかどうかを選択します。

元の擁壁は図面に残ります。擁壁(造成図形)は、新しい別のオブジェクトです。

地形モデルを更新して変更を適用します(地形モデルを選択してオブジェクト情報パレットの更新をクリックします)。

作成した擁壁(造成図形)の2つの異なるビュー

擁壁を編集する

表面に移動コマンドを使用すると、造成辺または造成面を地形モデルの表面に移動できます。

擁壁のパラメータはオブジェクト情報パレットで編集できます。支持がない壁の両端で表面の高さが均等になるように、造成図形の外側の高さを調整する必要が生じることがあります。

クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。

パラメータ

説明

適用箇所

擁壁が現況地形モデルと計画地形モデルのどちらを変更するかを選択します。

擁壁の左端と右端の間の距離を指定します。

造成面オフセット

擁壁(造成図形)自体のZ高からの造成面のオフセットを指定します。オフセットは、この造成図形で生成される切土と盛土の値を制御できます。

左側の造成辺/右側の造成辺/始点の造成辺/終点の造成辺

地形モデルの変更を、選択した造成辺のパラメータで切り替えます。

頂点のパラメータ

パスの頂点を編集します。次を参照してください: 頂点に基づく図形を編集する

移動

編集する擁壁造成図形の部分を選択し、その高さを編集するか、左および右矢印でその頂点をスクロールして、選択した頂点の高さを変更します。 

編集

移動で行った頂点の選択で、頂点をスクロールして現在選択している頂点を強調表示します。選択している頂点を強調表示するには中央のボタンをクリックします。

高さ

移動で選択した造成図形の項目の高さ、または編集で選択した頂点の高さを設定します。

擁壁(造成図形)は4つの造成辺から構成され、共通の頂点で結合されます。擁壁(造成図形)の左端と右端は変形ツールで変形できます(3D変形モードを参照)。擁壁を変形するには、頂点を移動したり追加または削除したりします。

擁壁(造成図形)の始端と終端は、垂直方向にのみ移動できます。左右造成辺と壁の両端の間にカスタムの高低差が必要な場合(たとえば、壁の両端に支持がないために地形が「はみ出しそう」な場合)は、左端または右端に頂点を追加します(オブジェクト情報パレットの移動リストで始点/終点の造成辺を選択し、頂点を追加をクリックします)。

ret_wall_6.png

変形ツールを使用して新しい頂点を再配置し、造成図形の始点に使用します。この例では、擁壁(造成図形)の始点と終点に頂点を追加しています:

擁壁(造成図形)の始点と終点に頂点を追加後、変形ツールで頂点を移動し、傾斜のある立面図を作成

壁を作成する

壁の方向

壁を変形する

壁を結合する

階段状の壁を作成する

図形を変形する

図形を表面に移動する

地形モデルを更新する